「料金」は、来院を検討している患者だけでなく、これから料金表を設計・見直す整骨院・接骨院の経営者にとっても悩みの多いテーマです。保険が使えるケースと自費になるケースが混在し、相場感がつかみにくいうえ、骨盤矯正・美容鍼・鍼灸など自費メニューの価格設定も院ごとにばらつきがあります。

本記事では、料金の全体像を「保険適用」と「自費施術」に分けて、具体的な料金表・相場・通院総額のシミュレーションまで網羅的に解説します。さらに「なぜ保険がきかないのか」「なぜ高いのか」といったよくある疑問にも答えたうえで、経営者向けに料金設計・回数券管理を効率化する実務的なポイントも紹介します。

この記事で分かること

  • 保険適用と自費施術で費用がどう分かれるか(二層構造)
  • 1割・2割・3割負担別の保険施術の目安と料金表の見方
  • 骨盤矯正・美容鍼・鍼灸など自費メニューの相場
  • 通院パターン別のトータル費用シミュレーション
  • なぜ保険がきかない・高いと言われるのかの理由
  • 経営者向けの料金表設計・回数券・予約管理の効率化ポイント

結論|費用は「保険か自費か」で決まる、目的別の相場早見表

支払い額は施術が保険の対象かどうかでほぼ決まります。急性のケガなら1〜3割負担で数百〜数千円、慢性の不調や美容目的なら全額自費です。まず自分の目的がどちらに当たるかを下表で確認してください。

こんな目的・状況費用の目安・方向性
急性のケガ(骨折・脱臼・打撲・捻挫)を診てほしい保険適用。初診約1,500〜3,300円、2回目以降は数百円
慢性の肩こり・腰痛をしっかりケアしたい自費施術。1回1,000〜6,000円が目安
骨盤矯正で姿勢を整えたい自費の骨盤矯正。3,000〜6,000円/回
美容鍼でフェイスケアしたい自費の美容鍼。5,000円前後/回
継続して通い総額を抑えたい回数券で1回単価を1〜2割節約

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整骨院の料金体系の全体像|保険適用と自費の違い

料金を理解するうえで最初に押さえるべきは、料金が大きく「保険適用施術」と「自費(自由診療)施術」の2つに分かれている点です。同じ整骨院でも、施術内容によって患者の支払い額は数百円から数千円まで大きく変わります。

健康保険が使えるのは、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷など、原因と発生日時がはっきりした「急性のケガ」に対する柔道整復施術に限られます。これらは一部負担金(1〜3割)のみの支払いで済むため、料金としては比較的安価です。一方、慢性的な肩こり・腰痛、疲労回復、骨盤矯正、姿勢改善、美容を目的とした施術は保険の対象外となり、全額自費になります。

つまり「整骨院は安い」というイメージと「整骨院は高い」という声が同時に存在するのは、この保険と自費の境界線によるものです。患者にとっても経営者にとっても、まずはこの料金体系の二層構造を正しく理解することが、適切な料金表づくりと納得感のある会計の出発点になります。次章から、それぞれの具体的な金額を料金表で見ていきましょう。

保険適用の整骨院 料金表|1割・2割・3割負担別の目安

保険が適用される柔道整復施術(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)の料金は、患者の負担割合と初診・再診の区分によって決まります。実際の上位院の公開料金を参考に、一般的な目安を料金表にまとめると次の通りです。

負担割合初診(施術込み)再診(施術込み)2回目以降
3割負担約1,500〜3,300円約1,100〜2,100円約400〜800円
2割負担約1,200〜2,500円約900〜1,600円約300〜600円
1割負担約900〜1,600円約700〜1,100円約100〜400円

初診時は問診・検査・施術がまとまって行われるため料金がやや高く、2回目以降は施術のみとなるため数百円程度に落ち着くのが一般的です。学生・専門学生向けに割引料金を設定している院も多く、初回をさらに抑えているケースもあります。

なお、はり・きゅう(鍼灸)を保険で受ける場合は、医師の同意書が必要になり、対象も神経痛・リウマチ・腰痛症などに限られます。鍼灸の保険適用時の料金は、3割負担で初診2,100円〜、施術700円〜程度が目安です。

保険施術は、患者にとって「料金が想像より安い」と感じられる入口になりますが、適用条件が厳格である点は会計時にしっかり説明する必要があります。

自費(自由診療)の整骨院 料金相場|骨盤矯正・美容鍼・鍼灸など

慢性症状の改善や美容・予防を目的とした施術は自費となり、料金の中でも価格差が大きい領域です。主要な自費メニューの相場を料金表にまとめると以下のようになります。

自費メニュー単回料金の相場回数券(5〜10回)の目安特徴
骨盤矯正・産後骨盤矯正3,000〜6,000円1回あたり10〜20%割引姿勢・産後ケア目的で人気
猫背矯正・姿勢矯正3,000〜5,000円5回券 13,000円前後〜部位数で料金が変動
矯正(1部位・一般)初回1,900円〜/2回目以降1,200円〜10回券 10,000円前後部位を増やすと加算
鍼灸(自由診療)20分2,400円〜/30分3,600円〜10回券 20,000円前後時間・本数で変動
美容鍼単回5,000円前後(初回お試し2,500円)6回30,000円/10回48,000円美容目的・保険対象外
ハイボルテージ(電気療法)500〜1,500円都度追加が中心急性期の痛みに併用
マッサージ(自費)10分1,000円前後延長単位で加算リラクゼーション要素
楽トレ・EMS1回1,500〜3,000円回数券で割安にインナーマッスル強化

自費メニューは、施術時間が長く、専門的な手技や機器を用いるため、保険施術より料金が高くなります。骨盤矯正を週1回(月4回)受ける場合、月12,000〜24,000円程度が目安です。多くの院では、単回料金に加えて回数券(チケット)を用意し、継続通院を前提とした割引価格を設定することで、患者の総額負担を抑えつつ来院頻度を安定させています。

整骨院に通うとトータルでいくらかかる?通院パターン別シミュレーション

「料金は1回だけならわかるが、通い続けるといくらになるのか」は、患者が最も知りたいポイントの一つです。代表的な通院パターンごとに、月あたりの総額をシミュレーションしてみましょう。

通院パターン単価の目安月の回数月額の目安
保険施術中心(捻挫など)1回500〜800円4〜8回約2,000〜6,400円
骨盤矯正(自費・単回)1回4,000円4回約16,000円
骨盤矯正(回数券利用)1回3,400円4回約13,600円
鍼灸(自費20分)1回2,400円4回約9,600円
保険+自費併用700円+3,500円各4回約16,800円

このように、保険施術中心であれば月数千円で収まりますが、自費の矯正や鍼灸を組み合わせると月1〜2万円台になります。回数券を使えば1回あたりの単価が1〜2割下がるため、継続的に通う患者ほど総額メリットが大きくなります。

経営者の視点では、こうした通院総額の見通しを患者に最初に提示できるかどうかが、リピート率と顧客満足度を大きく左右します。初回カウンセリングで「あなたの症状なら○回程度の通院が目安で、合計○円ほどです」と料金の見通しを明示すると、不安が減り、回数券の提案も自然に受け入れられやすくなります。

料金の透明性は、価格競争ではなく信頼で選ばれる院づくりの土台になります。

なぜ整骨院は保険がきかない・料金が高いと言われるのか

患者からよく寄せられる「整骨院はなぜ保険がきかないのか」「料金はなぜ高いのか」という疑問には、制度上・経営上の明確な理由があります。

第一に、健康保険が使えるのは前述の通り「急性のケガ」に限られる点です。日常的な肩こり・慢性腰痛・疲労回復・姿勢改善・美容目的の施術は、医療として保険給付の対象になりません。患者が「マッサージ感覚」で通おうとすると保険が使えず、自費=高いと感じる構図が生まれます。受付時に「今回の症状は保険対象か自費か」を丁寧に説明することが、料金トラブルを防ぐ鍵です。

第二に、自費施術が高く感じられる背景には、施術の専門性とコストがあります。骨盤矯正や鍼灸、EMSなどは、国家資格者による技術・施術時間・専用機器・衛生管理のコストが反映されており、相応の料金が設定されます。

さらに近年は柔道整復療養費の改定により保険分の単価が抑制傾向にあり、経営を維持するために自費メニューを拡充する院が増えていることも、「料金が高くなった」という印象につながっています。

経営者にとって重要なのは、価格そのものを下げることではなく、「なぜこの料金なのか」を施術内容・時間・期待できる変化とセットで言語化し、患者が納得できる形で提示することです。価格の根拠が明確であれば、高い・安いという議論を超えて、価値で選ばれる院になります。

整骨院の料金表を設計・見直すときの実務ポイント

経営者が料金表をつくる・見直す際には、患者の分かりやすさと、現場のオペレーション効率の両立が求められます。実務で押さえておきたいポイントを整理します。

  1. 保険と自費を明確に分けて表示する:料金表の冒頭で「保険適用の条件」と「自費メニュー」を区別し、混同を防ぎます。グレーな運用は患者の不信感と行政指導リスクの両方につながります。
  2. 税込・初診/再診/2回目以降を明示する:上位の公開料金表は例外なく区分が細かく明記されています。曖昧な「〇〇円〜」だけでなく、初回と継続の差を具体的な数値で示しましょう。
  3. 回数券・チケットの単価メリットを見える化する:単回・5回券・10回券の1回あたり単価を並記すると、患者が継続のメリットを判断しやすくなります。
  4. 部位数・時間による加算ルールを統一する:矯正や鍼灸は部位・時間で料金が変わるため、加算ルールを表で固定し、スタッフ間で会計がブレないようにします。
  5. Web・店頭・予約画面で同じ料金表を提示する:媒体ごとに料金が違うと不信感の原因になります。一元管理された最新の料金を全チャネルで統一しましょう。

特に回数券の販売・残回数管理、保険と自費の会計分離、複数店舗での料金統一は、紙やExcelでの管理ではミスが起きやすい領域です。

施術メニューが増えるほど、予約・会計・顧客管理を仕組みで支える必要が高まります。料金設計と並行して、こうした管理体制の整備が、安定した院経営のポイントになります。

リピート設計の考え方はパーソナルジムの顧客管理やサブスク・回数券モデルの設計も参考になります。

料金管理・回数券・予約を効率化するGym’sの活用

料金のメニューが「保険施術+複数の自費メニュー+回数券」と複雑になるほど、会計ミスや残回数の管理漏れ、予約とのひも付けが現場の負担になります。こうした料金・顧客まわりの運用をまとめて効率化したい場合の選択肢の一つが、予約・顧客管理・決済・店舗分析をひとつにまとめたオールインワンアプリ「Gym’s(ジムズ)」です。

Gym’sは、回数券(チケット)管理・チケットルール設定や**定期課金(口座振替対応)**を備えており、自費メニューの回数券販売から残回数の自動管理、月額メニューの継続課金までを一元化できます。

予約管理・自動リマインドで来院率を高め、顧客データ分析・CRMで患者ごとの施術履歴や通院状況を可視化。店舗分析・AI店舗分析でメニュー別の売上を把握できるため、どの自費メニューの料金設定が収益に貢献しているかを数値で判断できます。

複数店舗を運営する場合も、複数店舗管理・権限管理で料金表やメニューを統一して展開できます。

料金は月額12,800円〜・決済手数料0.5%〜。整体・整骨院・鍼灸をはじめ、フィットネス・美容・健康の幅広い店舗型ビジネスに対応しています。料金設計の見直しと合わせて、回数券・決済・予約の管理体制を整えたい方は、まずは無料の相談から始めてみてください。

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予約システムの選び方は予約システムの比較・選び方、料金プラン設計の考え方は料金設定の実例もあわせてご覧ください。

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導入事例にみる料金・管理改善の効果

ここでは、料金体系と管理体制を見直した店舗型ビジネスの一般的な改善例を2件紹介します(数値は同種施設の運用例にもとづく目安です)。

事例1:自費メニューの回数券化で客単価が改善した整骨院保険施術中心で1回あたりの単価が低く、収益が伸び悩んでいた院が、骨盤矯正・鍼灸の自費メニューを整理し、5回券・10回券の料金を導入。回数券の残回数をシステムで自動管理し、来院時に残数を提示することで継続率が向上しました。

結果として、回数券利用者の月あたり客単価が単回利用時より約25%高くなり、予約のキャンセル率も自動リマインドの導入で低下しました。

事例2:複数店舗で料金表を統一し会計ミスを削減2店舗を運営する施設で、店舗ごとに料金表の更新タイミングがずれ、会計ミスや患者からの問い合わせが発生していました。料金とメニューを一元管理し、全店舗・Web・予約画面で同じ料金を表示するよう統一したところ、会計の差異が大幅に減少。

店舗分析機能でメニュー別売上を可視化し、利益率の高い自費メニューに販促を集中できるようになりました。

これらの事例に共通するのは、「料金を下げる」のではなく、「料金体系を整理し、回数券・予約・会計を仕組みで管理する」ことで、客単価・継続率・現場効率を同時に改善している点です。料金の見直しは、価格そのものよりも、患者に伝わる透明性と、運用を支える管理体制の整備がカギになります。

まとめ|整骨院 料金は「透明性」と「管理体制」で差がつく

料金は、保険適用(急性のケガ)と自費施術(慢性症状・矯正・美容)の二層構造で成り立っています。本記事のポイントを整理します。

  • 保険適用:3割負担で初診1,500〜3,300円、2回目以降400〜800円程度が目安。対象は急性のケガに限られる。
  • 自費施術:骨盤矯正3,000〜6,000円、美容鍼5,000円前後など、内容・時間・部位数で変動する。
  • 通院総額:保険中心なら月数千円、自費中心だと月1〜2万円台。回数券で単価を1〜2割抑えられる。
  • 保険がきかない・高い理由:保険は急性のケガ限定で、慢性・美容は自費。専門的な施術と療養費抑制が背景。
  • 経営者の実務:保険と自費を分け、税込・区分・回数券単価を明示。Web・店頭・予約で料金表を統一する。

患者にとっても経営者にとっても、料金で重要なのは「安さ」ではなく「分かりやすさ」と「納得感」です。料金表を整理し、回数券・予約・決済・顧客管理を仕組みで支えることで、価格競争に巻き込まれず、信頼で選ばれる院づくりが可能になります。料金設計と管理体制の見直しを検討する際は、ぜひ無料相談を活用してください。

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